サヌキでの改善活動
改善の一例(ボタンの色を変えたらミスが激減した)
改善前 | 受注作業のある場所で、ボタンの押し間違いが頻発している箇所がありました。毎日のようにミスの報告(ヒヤリ・ハット)が上がってきて、ミスの修正に時間がかかっていました。 |
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改善前の状況 | このような感じのボタンでした。ボタンの大きさ、文字の表記などにはとくに問題が見当たりませんでした。 |
改善提案 | 上記、ボタンを見ていただくと、「あれ?なんか変だな」と感じることがあると思います。そうです。「OKだったら赤」という表記が直感的におかしく感じます。「信号では赤は止まれ、青(ミドリ)は進め」ですよね。 |
改善 | そこで、ボタンの色を入れ替えました。すると、ミスが頻発していたところのミスがほぼゼロになりました。 |
改善に大事なこと | ミスの報告(ヒヤリ・ハット)が上がってきたとき、
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改善の実際 | 2015年6月?8月の3カ月間で500か所以上、12月?2016年1月の2か月間で250か所、合わせて750か所上記のような改善を行いました。 |
改善活動の目的
神戸サヌキでは改善活動を積極的に行っています。その目的は次の通りです。
目的1 | お客様へご迷惑をおかけすることを防ぐ。 「サヌキのミス、不手際で、お客様へご迷惑をおかけする」これほぼつらいことはございません。すこしでもミスを防ぐためにも改善活動は大切です。 企業理念「神戸サヌキは仕事に厳しく行動します」 |
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目的2 | お客様と接する時間を確保する お客様から「自分の作業にはどんな商品が適している?」「自社のロゴを刺繍したいんだけど」など、お問い合わせをいただくことが多いです。このお客様と接する大切な時間を確保するためにも改善活動が必要だと思います。 企業理念「神戸サヌキはお客様の安全作業に貢献します」 |
目的3 | 残業を減らし、スタッフの心身両方の健康を維持する 最近は減ってきましたが、受注作業のスタッフが夜遅くまで残業している日々が続いた時期がありました。スタッフ、とくに若い女性スタッフが残業で疲れている姿を見るのは尾藤としてとてもつらかったでです。残業時間を少しでも減らすためにも、改善活動が必要です。 企業理念「神戸サヌキは人にやさしく行動します」 |
改善の元になる理論、方向性
ヒヤリ・ハット活動 | ハインリッヒの法則 (ハインリッヒのほうそく、Heinrich's law) は、労働災害における経験則の一つである。1つの重大事故の背後には29の軽微な事故があり、その背景には300の異常「ヒヤリ・ハット」が存在するというもの。 |
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3S活動 | 製造業で多くの企業が実践されて成果を出している3S(整理・整頓・清掃)を少しずつですが取入れています。 |
TOC | 「ザ・ゴール」で有名になったTheory of Constraints(成約理論)です。尾藤もシニアコース(インスト養成講座)を受講し、インストラクターの仮免許証を持っています。 |
改善活動の成果
OSMC 優秀実践者 |
2014年10月OSMC(オンラインショップマスターズクラブ)にて
2度目の優秀実践者として表彰していただきました。この会で優秀実践者を2度受賞したのは私が初めてとのことです。 |
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TOC学会 | 2015年10月17日 東京南青山で行われたTOC学会にて「100年企業になるための業務フロー」という題目で講演させていただきました。 |
TOC学会 | 写真はこきょう森本さんの講演です。さすがにわかりやすい内容でした |